今回はHARLEMに最も関係の深いグラフィックデザイナーと言っても過言ではない、CANSER氏をNYCより一時帰国中に直撃した。「NO DOUBT」に始まり、「BACK TO THE OLD SCHOOL」「DELUX RELAX」…HARLEMのアニバーサリーやCOUNT DOWN、数え切れない程の伝説のPARTYのフライヤーのデザイン、国内外のHIP HOPアーティストのCDのジャケット製作、そしてHARLEM STAFFの制服など、彼のデザインしたものは正にHIP HOPそのもの。HARLEMの歴史にとって不可欠なものばかりで、皆さん必ず一度は目にしているはずである。かなり貴重なインタビューです。前編・後編共にお楽しみ下さい。
「2年前からNYに実際住んで、とにかく美術館巡りとイベントを観に行った。"デザインと音の関わり"を見たかったんだよね。日本以上にアートのリンクの仕方がハンパじゃなかった。NYで覚えた言葉で一番好きな言葉が"Don't judge a book by its cover."。表だけで判断しないって事。見た目がOLD SCHOOLでも皆日々進化してる。探求心が凄い。色んな人種がいるし、先入観が無い。垣根の無さが凄い。けど海外に行って日本人の素晴らしさを改めて感じたかな。日本人特有の繊細さだったり、こだわりだとかは世界に認められてるから。日本人はビジュアルに長けてるんだよね。日本人=漫画みたいなところもあるし。キャプテン翼は何人でも知ってるからね、あとピカチュウ(笑)。さっき言った日本人の良さと、アメリカ人みたいな日本人に無いノリ。両方兼ね備えてる人が世界で通用すると思う。日本人のデザイナーはNYで通用する。日本人にしか無いものが絶対にあるから。」